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2006.02.01

フィルム・スキャナーってすごい!

 コニカミノルタの写真事業撤退のニュースで意を決して買ったDiMAGE Scan Elite 5400II(ディマージュ・スキャン・エリート5400II、以下DSE5400II)、素晴らしいです。
 今までフィルムのスキャンに使っていたキヤノンのD1250U2Fと比べると全然違う。取り込み条件はD1250U2Fの光学解像度の1200dpiに揃えて、ドライバーによる補正はD1250U2Fが輪郭強調のみ、DSE5400IIはDigital ICE(傷・ホコリ補正)とポイントAF、8bitカラーにしました。つまり色は全く調整せず、ほぼフィルムの情報をそのまま取り込むという設定です。

・スキャンの様子
D1250U2F
D1250U2Fのフィルム・スキャンの様子
DSE5400II
DiMAGE Scan Elite 5400IIのスキャンの様子

 D1250U2Fはスキャン台のふたの所にフィルム用の光源があり、アダプターを使って1コマずつ取り込みます。DSE5400IIはフィルムをセットしたホルダーがグイングインと出たり入ったり(笑)。D1250U2Fのアダプターはフィルムに対してゆるゆるで、湾曲を直すこともできません。DSE5400IIのホルダーは厚手の作りでフィルムがピシッと平らになります。

・全体
(クリックすると大きな画像が開きます)
D1250U2F
D1250U2F 全体
DSE5400II
DSE5400II 全体

 クリックして表示される画像は、両方とも1702×1136ピクセルでスキャンしたものを画像ソフトで600×400に縮小しました。これだけを見てもD1250U2Fの色合いが青紫っぽい感じが分かります。D1250U2Fでは常にこの色を補正するのに苦労させられました。船の先頭の波頭などは殆ど白く飛んでしまい、逆に船体の黒いところは暗くつぶれてしまっています。
 D1250U2Fのフィルム・スキャンには大きく4つの不満な点があって、ひとつはスキャン画像が青紫っぽくなること、もうひとつはこのように明るいところが飛ぶ・暗いところがつぶれるところです。ポジフィルムの描写に対してスキャナーのダイナミック・レンジ(明暗の幅)が足りていないわけです。明るいところを綺麗に取り込もうとすれば暗部が暗くなり過ぎるし、暗いところを持ち上げれば明るいところがすっ飛んでしまい、バランス良く取り込めません。
 DSE5400IIの方はD1250U2Fと並べると逆に青の鮮やかさが足りない感じがするけど、単独で見れば色合いは特に不自然ではありません。波頭や船体の黒も飛んだりつぶれたりせずに取り込めています。

・ヒストグラム
D1250U2F
D1250U2F ヒストグラム
DSE5400II
DSE5400II ヒストグラム

 ヒストグラムはRGB各色と明暗の分布を示しています。グラフの左が暗い方、右が明るい方で、上に行くほどその明るさが画像の中で占める面積が大きいという意味です。
 どちらも色合いに関しては補正を掛けていない筈なのにD1250U2Fはグラフがギザギザ(輪郭強調のせいかも知れない)。この程度なら画質にはそれほど影響はしないけど、一般的な画像には階調(濃度の移り変わり)が256段階(8bit)あって、加工などでグラフの底まで達するほどの谷ができるとその階調が失われて、見た目にもグラデーションが滑らかでなくなります。
 このスキャナーのもうひとつの不満は、こうして取り込んだ画像が既に階調落ちしているので、更に画像ソフトで加工するとかなり厳しい状態になってしまうこと。スキャナー自体は16bit(65536段階)のダイナミック・レンジを持っているようなので、後加工でなく取り込み時にスキャン・ドライバーで補正すれば滑らかな8bit画像が得られるかと思っていたんだけど、どうもそうではないみたい。何のための16bitだか分からない。
 DSE5400IIの方は部分的にギザギザが少しあるけど、グラフの盛り上がっているところ(面積が大きいところ)は滑らか。画像データを16bitのままTIFFファイルにしたり、対応アプリケーションに取り込むこともできるので後加工にも有利です(今回はD1250U2Fと条件を揃えるために8bitで取り込んだ)。

・等倍
D1250U2F
D1250U2F 等倍
DSE5400II
DSE5400II 等倍

 等倍画像は取り込んだそのままの大きさ(縮小・拡大しない)で切り出したもの。同じ解像度で取り込んでいても、D1250U2Fはピンボケっぽい感じがあきらか。元の写真自体この船にピントがばっちり合っているわけではないけど、DSE5400IIの画像と比べれば、船体の文字や波頭の飛沫にその差がはっきり分かります。
 また、先に書いた白飛び・黒つぶれの様子も分かります。D1250U2Fはフラットベッド・スキャナーなので、原稿台から僅かに浮いた状態のフィルムにはそもそもピントが合っていないと考えられ、ピンボケは仕方がないとも言えます。これが4番目の不満点。その為に輪郭強調を使っているんだけど、これがコントラストも強調してしまい白飛び・黒つぶれを引き起こす要因のひとつになっているのかも知れません。
 DSE5400IIのドライバーにはアンシャープマスク機能が備わっていてよりきめ細かい輪郭強調設定ができるけど、今回は一切いじらずに取り込みました。そもそも最高5400dpiの解像度があるので、今回のようにそれより低い解像度で取り込んだ場合には縮小による解像感向上と同じ様な効果が現れていると思います。
 今回は全体画像の場合で193万画素相当(1702×1136)から24万画素(600×400)に縮小したので、この程度の大きさでウェブに載せるならD1250U2Fでも良いけど、大きくプリントするとなるとやはりこのピンボケは厳しい。

 今までD1250U2Fでフィルムをスキャンするのがどうにも気が乗らなかったけど、DSE5400IIならそういう事はあまりないと思う。今のところホルダーをスキャナー本体にセットするのがうまくいかないことがあるのと(コツがあるらしい)、取り込み解像度を4800dpiにするとドライバーが固まってしまうことを除けば十分満足です。コニカミノルタのサイトでは既に製造終了と書かれているしビックカメラなどの通販サイトでももう姿を消したので、急いで買って本当に良かった。

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コメント

私もフィルムスキャナー購入しました。まだ使っていないのですが、このサイトを見ていて私が買った機種は大丈夫なのか心配になってきました・・・。機種によって癖や精度がずいぶん違うんですね・・・。今日はこれからがんがんスキャンしようと思ってます。私のブログにもUPさせていきますんで遊びに来てください。

 はじめまして。(^^)
 買われた機種は僕のD1250U2Fより3倍も細かい解像度を持っているし、各色16bitのまま取り込めるようなので、ブローニーを取り込むのならフィルム面積が大きいですしD1250U2Fで35mmを取り込むよりはずっと綺麗にできると思います。
 ウェブに掲載したりA4程度にプリントアウトする目的ならまあまあ大丈夫ではないでしょうか。

なかなか良いレポートでした。大変参考になりました。 「NATURAる写真」の写真も綺麗に撮れていますね。高感度フィルムは使ったことがないので、こちらも参考になりました。ところでこれらの写真はどっちでスキャンしたものですか?きっとDSE5400IIですよね(*^_^*)
できれば、仕上がりを比較してみたいななどと勝手に思っておりますm(_ _)m

 はじめまして。
 記事や写真をほめてくださって、ありがとうございます。(^^)

 フィルムのスキャンは「NATURAる写真」も含めて全面的にDSE5400IIで行っています。D1250U2Fはフラットベッド型としてももうだいぶ古いので最新のものとは事情が異なっているのかもしれないけど、記事に書いたとおり、僕個人はフィルム専用とフラットベッド型とでは、得られる画質が全然違うと認識しています。

 でも僕自身、フィルム専用でも取り込み設定を極めたわけではなく、まだまだ試行錯誤してます。奥が深いです…。

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